【富岡製糸場】日本の発展を支えた世界遺産
群馬県富岡市にある富岡製糸場は、日本の近代化を支えた重要な工場跡です。
1872年に官営模範工場として操業を開始したこの製糸場は、フランスの技術を導入して建設され、当時世界最大級の規模を誇っていました。
政府が運営していた当初は、最新の機械や技術を導入し、日本の産業革命を先導する存在として注目されました。
富岡製糸場は、当時の日本の発展を支える重要な役割を果たしていました。
その後、1892年に三井家に払い下げられ、1902年には原合名会社に、1939年には片倉工業に売却されました。
しかし、その直後に日本は第二次世界大戦に突入することになります。戦時中には多数の建物が甚大な被害を受けました。
ですが富岡製糸場は、第二次世界大戦中にも奇跡的に被害を受けず、一貫して製糸工場として活用されました。
1987年には操業を停止し、その後は片倉工業が「売らない、貸さない、壊さない」という方針で富岡製糸場を管理しました。
そのおかげで、富岡製糸場は良い状態で保存ができ、2014年にはついに世界遺産に登録されました。
富岡製糸場の建物は、当時のままの状態で保存されており、建物内には当時の機械や設備が展示されています。
また、社員が暮らしていた社宅や、蚕を貯蔵する倉庫なども見学することができます。
富岡製糸場は、日本の近代化と産業革命に貢献した歴史的な建造物です。
また、保存状態の良さや歴史的価値が高いことから、多くの人々に愛されています。
世界遺産に登録されることで、さらに多くの人々にその価値を伝えることができるようになりました。
(画像提供 富岡市)