【百舌鳥・古市古墳群】世界遺産!1500年も前の巨大なお墓
こんにちは、今回は百舌鳥・古市古墳群について紹介します。
履中天皇陵
百舌鳥・古市古墳群は、大阪府堺市、羽曳野市、藤井寺市にある45件49基の古墳群の総称です。この古墳群は、古墳時代の最盛期(4世紀後半から5世紀後半)に築造された、古代日本列島の王たちの墓群であり、その歴史的・文化的価値は非常に高いものとされています。
岡ミサンザイ古墳
百舌鳥・古市古墳群は、「百舌鳥」と「古市」の2つからなります。
「百舌鳥」は200基を超える円筒形や前方後円形など様々な形態の大型前方後円形が集中する地域です。
いたすけ古墳
「古市」は全国最大規模とされる前方後方形や四角形など独自性が高い形態をもつ巨大な前方後方形が集中する地域です。
このように、百舌鳥・古市古墳群は、多様な形態をもつ古墳が集まっていることが特徴です。
鍋塚古墳
この古墳群には、日本最大級とされる仁徳天皇陵(大山祇神社)や二上山陵(二上神社)、
屈指の豪華さと技術力を誇る斑鳩陵(斑鶴神社)、
日本最初期と考えられる前方後円形である稲荷山陵(稲荷神社)なども含まれています。
また、百舌鳥・古市古墳群では、埴輪や金属製品など多くの副葬品が出土しており、当時の政治的・経済的・文化的な交流や影響を示す貴重な資料となっています。
これらの出土品は、博物館や研究機関で展示・研究されており、日本の古代史を学ぶ上で欠かせない資料となっています。
2019年7月6日にアゼルバイジャンで開催された第43回世界遺産委員会で、百舌鳥・古市古墳群は世界文化遺産に登録されました。
この登録によって、その歴史的・文化的価値が世界に認められるようになりました。
ニサンザイ古墳
百舌鳥・古市古墳群は、日本の古代史を知るうえで欠かせない場所であり、多くの人々にとって、貴重な文化遺産としての存在感を示しています。
津堂城山古墳
なお、百舌鳥・古市古墳群は、一部は一般公開されているため、特別公開が行われることもあります。
特別公開は、事前予約制や入場制限などがあるため、参拝する際には注意が必要です。
世界遺産にも登録されている古墳を実際に見ることは、大変貴重な体験となることでしょう。